
6/14金
記念公演
岩手産業文化センター(アピオ)
●北上みちのく芸能まつり<岩手>●江刺鹿踊<岩手>●ドラゴンダンス<シンガポール>●越中おわら風の盆<富山>●扇舞<韓国>
北上みちのく芸能まつり
平成七年度地域伝統芸能大賞受賞
民俗芸能の宝庫といわれる岩手県でも、北上川流域は南部落と伊達藩が境を接していたので、特色のある民俗芸能が数多く生まれました。こうした背景もあって、"北上みちのく芸能まつり"は、県内外から民俗芸能を一堂に集めた祭典として、毎年八月七日−九日まで、北上市内のお祭り広場を中心に盛大に行なわれます国見山麓の極楽寺境内での護摩焚き法要にはじまり、会場での民謡や神楽などの公演、さんさ踊りの大パレード、鬼剣舞や鹿踊のほか、田植踊、駒踊、虎舞などの各地の伝統ある郷土芸能が披露され、盆法要・トロッコ(灯ろう)流しと花火大会で幕を閉じます。
鬼剣舞(おにけんばい)
岩手県指定無形民俗文化財
岩手県北上市
出演/二子鬼剣舞 相去鬼剣舞 滑田鬼剣舞 岩崎新田鬼剣舞 口内鬼剣舞 鬼柳鬼剣舞 御免町鬼剣舞 岩崎鬼剣舞

北上市周辺に集中的に伝承されている伝統芸能で、正式には念仏剣舞といいますが、鬼の面を付けて勇壮に踊るところから「鬼剣舞」と呼ばれています。由来は平安時代といわれ、行者が念仏を広めるために踊ったとか、羽黒山の法師が悪魔退散、衆生済度のための念仏踊りとして広めたなど、いい伝えと文献資科によって諸説があります。いずれにせよ、異様な装束、軽快なリズム、十三〜十八種目伝えられている多種目の演技などから、現代人の心にも訴える魅力ある芸能です。鬼剣舞の「心・技・体」をマスターしてはじめて一人前の舞手になれますが、小学生が練習を積み後継者に恵まれています。
江刺鹿踊(ししおどり)
岩手県指定無形民俗文化財
岩手県江刺市
出演/行山流角懸鹿踊 奥山行上流餅田鹿踊 伊手金津流獅子踊 江刺梁川金津流虜踊 奥山行山流鴨沢鹿踊 金津流鶴羽衣鹿踊 奥山行山流内ノ目鹿踊 奥山行山流増沢鹿踊 行山流地ノ神鹿踊 梁川金津流鹿踊(今野組) 奥山上山流歌書獅子踊 行山流久田鹿踊
県内に伝わる"ししおどり"には、県南地方に伝わる"鹿踊"と県北地方の"獅子踊"があります。鹿踊には太鼓踊系と幕踊系があり、江刺は太鼓系に属しています。太鼓踊系の鹿踊は、宮城県北から岩手県南の旧伊達藩を中心に故多くの団体に伝承されています。由来は、狩人が誤って殺した大鹿を弔うためとか、腹が野で遊んでいる様子を舞にしたなどと、各団体によって異なり、お盆には先祖供養と悪霊追放のために、秋には五穀豊穣を祈願して踊られます。八〜十二頭の艇を演じますが、鹿角の付いたカシラをかぶり、背中に大きなササラを付けて、顔から胸にかけて黒の幕垂れをさげます。踊り手自ら太鼓を叩き、激しく飛び跳ねながら歌い踊ります。

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